[ビュー設定]パネル

[ビュー設定]パネルでは、3Dビューのカスタマイズに関するオプションを利用できます。

[ビュー設定]パネルには、次のプロパティがあります。

モード

このオプションには、2つのビュー設定プリセットがあります。[プレゼンテーションモード]に切り替えると、接続、グリッド、オブジェクト名がオフになります。

透視投影

このオプションは、3Dビューを[透視投影ビュー]から[正投影ビュー]に切り替えます。透視投影ビューはより現実に近い見た目になります。

それに対し、正投影ビューには奥行きがありません。

接続を表示

このチェックボックスをオンにすると、ビューウィンドウにポートとポート接続ラインが表示されます。これらの接続を非表示にすることで、モデルの状況を確認しやすくなる場合がよくあります。モデルの速度が落ちている場合、このチェックボックスをオフにすることで速度が上がることがよくあります。

グリッドを表示

このチェックボックスをオンにすると、ビューウィンドウにグリッドが描画されます。

グリッドにスナップ

このチェックボックスをオンにすると、モデル内でオブジェクトを移動した場合、オブジェクトは最も近いグリッド線に自動的に移動します。これは、オブジェクトを正確な場所に配置するのに便利です。このチェックボックスをオンにすると、オブジェクトのサイズ変更もグリッドにスナップされます。

背景にスナップ

このチェックボックスをオンにすると、オブジェクトがモデル内で移動またはサイズ変更されたときに最初のモデル背景オブジェクトの最も近い背景スナップポイントに自動的に移動します。

一人称

このチェックボックスをオンにすると、ビューウィンドウのマウスコントロールが一人称モードになります。つまり、ビューは画面の中央にあるポイントではなく、ユーザーの視点を中心に回転します。このモードは、フライスルーモードで見るときに非常に便利です。

オブジェクトを無視

このチェックボックスをオンにすると、ユーザーはビューウィンドウのオブジェクトをクリックできなくなります。ユーザーが誤ってオブジェクトを動かすことがないため、完了したモデル周辺を見るのに便利です。

VRモード

このチェックボックスをオンにすると、接続したバーチャルリアリティヘッドセットに表示がレンダリングされます。FlexSimはOculus RiftのVRヘッドセットとHTC Viveの VRヘッドセットに対応しています。また、このチェックボックスをオンにした場合、VRモーションコントローラー(Oculus TouchのコントローラーまたはHTC Viveのコントローラー)からの入力をレンダリングして処理します。Oculus Riftを使用している場合は、Oculusの設定で[提供元不明]のチェックボックスがオンになっていることを確認してください。

RTXモード

このチェックボックスをオンにすると、ビューがNvidiaのOptiXレイトレーシングエンジンを使用してレンダリングされます。このレンダリングモードは、互換性のあるNvidiaグラフィックスカードおよびドライバー上で64ビットFlexSimを使用している場合のみ利用できます。

Nvidia RTXグラフィックスカード(Turingアーキテクチャ)には、RTXモードのパフォーマンスを向上させるRTコアが搭載されています。一部の古いNvidiaグラフィックスカード(Maxwell、Pascal、Voltaアーキテクチャなど)は、低パフォーマンスのRTXモードで動作する可能性があります。

RTXのメリット

  • 改善されたシャドー。シーンの光源のすべて(点光源を含む)でシャドーを投じることができるため、シャドーの解像度がシーンをカスケードするシャドーマップテクスチャに複数回レンダリングすることによって決定されません。ライトごとに、その設定に基づいてリアルなハードまたはソフトシャドーを投じることができます。
  • 無制限の光源。RTXモードでは、任意の数の光源を使用できますが、ライトの数が増えるほどパフォーマンスは低下します。
  • 順序に依存しない透明度。RTXモードを使用すれば、他のメッシュの後ろに透明メッシュを描画する必要がないため、半透明メッシュ内の三角形の順序がそれらのレンダリング方法に影響を与えません。
  • グローバルイルミネーション。RTXモードでの間接照明は、グローバルな周囲光の色から推定されるのではなく、表面に反射する光に基づいて計算されます。これにより、光源によって直接照らされていない表面に、より現実に即した見た目の影を描画できます。
  • 反射。メッシュは反射性を使用して、周囲の環境を鏡像として映すことができます。

RTXの制限

  • 三角形のみ。RTXモードでは、現在、GL_TRIANGLESを使用して描画されたメッシュしかレンダリングされません。線や点などの他のドローモードはサポートされていません。
  • 遅いスケルトンアニメーション。RTXモードでは、現在、スケルトンアニメーションが、GPU上の頂点シェーダーではなく、CPU上で計算されます。そのため、RTXモードでは、スケルトンアニメーションを含むモデルの動作がデフォルトのシェーダーレンダリングを使用した場合よりも遅くなります。

RTXの今後の機能強化

  • RTXモードでは現在、FlexSimのデフォルトシェーダーに似たシェーディング技法が使用されています。将来の改良では、物理に基づく材質、屈折、その他のレイトレーシング技法が含められる予定です。

ビューを同期

このチェックボックスをオンにすると、開いているすべてのビューウィンドウが同時に更新されます。チェックボックスがオフの場合、アクションが別のウィンドウで完了するまで、一部のウィンドウが更新されないことがあります。このチェックボックスをオンにすると、プログラムが若干遅くなる場合があります。

グリッド Z

グリッドのz位置を変更し、より簡単にマルチフロアモデルを作成できるようにします。モデルに追加されたオブジェクトがこのz位置に配置されます。