統計コレクターを使用する

統計コレクターについて

このトピックを読む前に、「データの取得についての主要な概念」を読んで、シミュレーションモデルからデータを取得するのに必要な処理全般とツールについて理解しておいてください。

統計コレクターは、シミュレーションの実行中に指定したオブジェクトおよびイベントからデータを収集するツールです。シミュレーションの実行中、統計コレクターはこれらのオブジェクトをリッスンし、データを次の例に示すようなテーブルに格納します。このテーブルは、アイテムが組立ラインを出入りする時間を追跡します。

この未加工データを収集すると、次のことができるようになります。

  • [計算済みテーブルツール]を使用してデータを変換します(詳細については、「計算済みテーブルを使用する」を参照してください)。
  • FlexSimで利用可能なチャートの一部を使用してデータを視覚化します。
  • ExcelやTableauなどの外部のソフトウェアプログラムにデータをエクスポートします。

統計コレクターには、主に2つの利点があります。

  • 独自のデータ収集ニーズに簡単に適応できます。統計コレクターをカスタマイズして、シミュレーションの実行中に利用可能なほぼすべてのイベントまたは統計からデータを収集できます。その際、統計コレクターは必要とされるデータを推測することはなく、指定されたとおりのデータのみを提供します。それ以上でもそれ以下でもありません。つまり統計コレクターを使用すると、収集するデータを正確に決定できると同時に、収集しない不要なデータを除外できます。
  • これにより、シミュレーションモデルの未加工データに直接アクセスできます。シミュレーションモデルの結果を視覚化するためにチャートを作成すると便利な場合がありますが、シミュレーションの実行によって取得した未加工データにアクセスする方が便利な場合もあります。統計コレクターを使用するとき、シミュレーション実行時の情報を取得するためにチャートを作成する必要はありません。すべての未加工データは、作成および定義したデータテーブルで取得されます。これらのテーブルのデータを使用して、より多くの計算を実行したり、FlexSimのチャートにデータを表示したりできるほか、データをエクスポートして任意のデータ分析ソフトウェアプログラムを使用してより深く分析できます。

統計コレクターのチュートリアル

統計コレクターの使い方は、統計コレクターのチュートリアルで学習することをお勧めします。

チュートリアル2 - 統計コレクター

このチュートリアルでは、FlexSimで統計コレクターを使用してさまざまなテーブルとチャートを作成する方法を説明します。また、統計コレクターに関連する基本的な考え方についても説明しています。

統計コレクターリファレンス

統計コレクターで利用可能な全オプションを学習する場合や、より詳細に統計コレクターの動作を学習する場合には、次の参照トピックをお読みください。

参照 - 統計コレクター

この参照ドキュメントは、統計コレクターの仕組みとユーザーインターフェイスの使用方法について詳しく説明しています。