人の設定

概要と主要な概念

[人の設定]オブジェクトでは、モデル内で統計的に有意なラベルと状態を指定することができます。

ラベルとラベルセット

指定するラベルは、[人を作成]アクティビティで作成された各オブジェクトに追加されます。さらに、各オブジェクトのラベル値は、[個人ラベル]テーブルに記録されます。ラベルの指定は省略可能です。必須のラベルはありません。

[人の設定]オブジェクトでは、複数のラベルセットを指定することもできます。[ラベルセット]は、指定したラベルの初期値のセットです。[人を作成]アクティビティでは、使用するラベルセットを指定できます。それにより、作成されたオブジェクトのラベルの初期値が決まります。

状態

[人の設定]オブジェクトに列挙される状態は、次の2つのカテゴリに分かれています。

  • デフォルトの状態
  • 追加の状態

FlexSimでは、オブジェクトが自動的にデフォルトの状態に設定されます。ただし、[処理]アクティビティや[人のダウン動作]アクティビティを使用して、オブジェクトを任意の状態に設定できます。処理に固有のカスタム状態を持つこともできます。たとえば、レストランのモデルであれば「OrderingFood」という状態を、医療用モデルであれば「GettingXRay」という状態を持つことができます。各種の状態テーブル(たとえば、[個人のステータス]テーブル)には、[人の設定]オブジェクトに列挙される状態ごとに1つの列があります。

個人ラベル

[個人ラベル]タブには、次のプロパティがあります。

  • ラベル - [ラベル]プロパティでは、テーブルの列の追加、削除、並べ替えを行うことができます。各列の名前はラベル名を示し、テーブルの各行はラベルの初期値を示します。
  • ラベルセット - [ラベルセット]プロパティでは、ラベルの行の追加、削除、並べ替えを行うことができます。行ではラベルセットを定義します。行の名前はラベルセット名を示し、各列はそのラベルセットのラベル値を示します。
  • ラベルセット - [ラベルセット]プロパティでは、ラベルの行の追加、削除、並べ替えを行うことができます。行ではラベルセットを定義します。行の名前はラベルセット名を示し、各列はそのラベルセットのラベル値を示します。
  • ラベルタイプ - [ラベルタイプ]プロパティは、ラベルのタイプを特定の列に表示します。この編集フィールドを使用して、追加したラベルのタイプを設定することができます。
  • コード - [コード]ボタンでは、選択されたセルのセットがFlexScriptかどうかを示します。セルがFlexScriptの場合、人が作成されるとそのコードが評価されます。なお、ラベルのタイプは変更されません。数値ラベルがFlexScriptの場合、コードは数値を返す必要があります。テキストラベルがFlexScriptの場合、コードはテキストを返す必要があります。ポインターラベルがFlexScriptの場合、コードはポインターを返す必要があります。

個人のステータス

[個人のステータス]タブには、次のプロパティがあります。

  • デフォルトの状態 - [デフォルトの状態]インターフェイスでは、デフォルトの状態の[使用率]の値を設定し、その表示名を選択することができます。ここで設定した[使用率]がPersonStatesテーブルで使用され、各個人の使用率が求められます。
  • 追加の状態 - [追加の状態]インターフェイスでは、統計的に追跡される状態のリストに新しい状態を追加できます。このインターフェイスでは、これらの状態が使用率に与える影響も選択することができます。

スタッフの状態

[スタッフの状態]タブには、次のプロパティがあります。

  • デフォルトの状態 - [デフォルトの状態]インターフェイスでは、デフォルトの状態の[使用率]の値を設定し、その表示名を選択することができます。ここで設定した[使用率]がStaffStatesテーブルで使用され、各スタッフオブジェクトの使用率が求められます。
  • 追加の状態 - [追加の状態]インターフェイスでは、統計的に追跡される状態のリストに新しい状態を追加できます。このインターフェイスでは、これらの状態が使用率に与える影響も選択することができます。

機器の状態

[機器の状態]タブには、次のプロパティがあります。

  • デフォルトの状態 - [デフォルトの状態]インターフェイスでは、デフォルトの状態の[使用率]の値を設定し、その表示名を選択することができます。ここで設定した[使用率]がEquipmentStatesテーブルで使用され、各機器オブジェクトの使用率が求められます。
  • 追加の状態 - [追加の状態]インターフェイスでは、統計的に追跡される状態のリストに新しい状態を追加できます。このインターフェイスでは、これらの状態が使用率に与える影響も選択することができます。

トランスポートステータス

[トランスポートステータス]タブには、次のプロパティがあります。

  • デフォルトの状態 - [デフォルトの状態]インターフェイスでは、デフォルトの状態の[使用率]の値を設定し、その表示名を選択することができます。ここで設定した[使用率]がTransportStatesテーブルで使用され、各輸送オブジェクトの使用率が求められます。
  • 追加の状態 - [追加の状態]インターフェイスでは、統計的に追跡される状態のリストに新しい状態を追加できます。このインターフェイスでは、これらの状態が使用率に与える影響も選択することができます。

場所の状態

[場所の状態]タブには、次のプロパティがあります。

  • デフォルトの状態 - [デフォルトの状態]インターフェイスでは、デフォルトの状態の[使用率]の値を設定し、その表示名を選択することができます。ここで設定した[使用率]がLocationStatesテーブルで使用され、各場所オブジェクトの使用率が求められます。
  • 追加の状態 - [追加の状態]インターフェイスでは、統計的に追跡される状態のリストに新しい状態を追加できます。このインターフェイスでは、これらの状態が使用率に与える影響も選択することができます。