TrackedVariable

説明

追跡変数を表すクラスです。

追跡変数はモデルに対してグローバルとして定義することも、オブジェクト、テーブル、またはラベルに格納することもできます。

プロパティ

age 最後のリセット時間からの期間をモデル単位で返します。
average 追跡変数の平均値を取得します。
count 追跡変数が設定された回数を取得します。
history 追跡変数に関するプロファイルのテーブルを取得します。
lastResetTime
lowerBound 追跡変数の下限値を取得または設定します。
maximum 追跡変数の最大値を取得します。
minimum 追跡変数の最小値を取得します。
profile 追跡変数に関するプロファイルのテーブルを取得します。
rate 追跡変数の現在のレートを取得または設定します。
type 追跡変数のタイプを取得します。
upperBound 追跡変数の上限値を取得または設定します。
value 追跡変数の現在値を取得または設定します。
valueString カテゴリ追跡変数の現在値を取得または設定します。

メソッド

clearListeners カテゴリコンボタイプの追跡変数に使用します。すべてのリスナーをカテゴリコンボタイプの追跡変数から削除します。
getCategoryName カテゴリ追跡変数からカテゴリ名を取得します。
getCategoryValue カテゴリまたはポインター追跡変数からカテゴリと関連付けられた値を取得します。
getTotalTimeAt 追跡変数が特定のカテゴリまたはポインター値であった合計時間を取得します。
listenTo カテゴリコンボタイプの追跡変数に使用します。リスナーを異なるカテゴリ追跡変数に追加します。
reset 追跡変数をリセットします。

コンストラクター

TrackedVariable グローバル追跡変数への参照を作成します。

静的メソッド

init 追跡変数データを、指定タイプと開始値を含むノードにアサートします。

詳細

削除を行わないでください。doc.flexsim.comのアンカーが修正されます。

TrackedVariable.age

readonly double age

説明

最後のリセット時間からの期間をモデル単位で返します。

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TrackedVariable.average

readonly double average

説明

追跡変数の平均値を取得します。

カテゴリおよび累積タイプの追跡変数に対しては、平均値を利用できません。詳細については、typeプロパティを参照してください。double average = trackedVariable.average;
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TrackedVariable.count

readonly int count

説明

追跡変数が設定された回数を取得します。

int count = trackedVariable.count;
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TrackedVariable.history

readonly Table history

説明

追跡変数に関するプロファイルのテーブルを取得します。

追跡変数フラグがSTAT_USE_HISTORYに設定されている場合のみ、historyプロパティを利用できます。追跡変数フラグについては、initメソッドを参照してください。

Table history = trackedVariable.history;
double time = history[1][1];
double value = history[1][2];
double rate = history[1][3]; //Kinetic type
		
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TrackedVariable.lastResetTime

readonly double lastResetTime

説明

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TrackedVariable.lowerBound

double lowerBound

説明

追跡変数の下限値を取得または設定します。

動的タイプの追跡変数に対してのみ、lowerBoundプロパティを利用できます。設定する下限値は、追跡変数の現在値未満である必要があります。

double lower = trackedVariable.lowerBound;
trackedVariable.lowerBound = -100;
		
削除を行わないでください。doc.flexsim.comのアンカーが修正されます。

TrackedVariable.maximum

readonly double maximum

説明

追跡変数の最大値を取得します。

double maximum = trackedVariable.maximum;
削除を行わないでください。doc.flexsim.comのアンカーが修正されます。

TrackedVariable.minimum

readonly double minimum

説明

追跡変数の最小値を取得します。

double minimum = trackedVariable.minimum;
削除を行わないでください。doc.flexsim.comのアンカーが修正されます。

TrackedVariable.profile

readonly Table profile

説明

追跡変数に関するプロファイルのテーブルを取得します。

カテゴリタイプの追跡変数に対してのみ、profileプロパティを利用できます。

Table profile = trackedVariable.profile;
string name = profile[2][1];
double value = profile[2][2];
		
削除を行わないでください。doc.flexsim.comのアンカーが修正されます。

TrackedVariable.rate

double rate

説明

追跡変数の現在のレートを取得または設定します。

動的タイプの追跡変数に対してのみ、rateプロパティを利用できます。詳細については、typeプロパティを参照してください。

double rate = trackedVariable.rate;
trackedVariable.rate = 1.5;
		
削除を行わないでください。doc.flexsim.comのアンカーが修正されます。

TrackedVariable.type

readonly int type

説明

追跡変数のタイプを取得します。

このタイプは収集されるメタデータ(平均値など)とその計算方法に影響します。タイプには、次のいずれかの値を指定できます。
STAT_TYPE_LEVEL - コンテンツなど、上下に移動できるレベルとして変数を記録します。平均は時間加重平均です。このタイプの例は、コンテンツの追跡です。
STAT_TYPE_TIME_SERIES - 一連の独立した値として変数を記録します。平均は非時間加重平均です。このタイプの例は、滞在時間の追跡です。
STAT_TYPE_CUMULATIVE - 入力や出力など、時間の経過に応じてのみ累積する値として変数を記録します。平均は追跡されません。
STAT_TYPE_CATEGORICAL - 一連の文字列値として変数を記録します。平均は追跡されません。このタイプの例は状態追跡です。
STAT_TYPE_KINETIC_LEVEL - STAT_TYPE_LEVELに似ていますが、rateプロパティを設定することで変化率を付与できる点が異なります。このタイプの例は、バッテリーレベルです。
STAT_TYPE_POINTER - STAT_TYPE_CATEGORICALに似ていますが、文字列値を追跡する代わりにノード値を追跡する点が異なります。
STAT_TYPE_CATEGORICAL_COMBO - 2つ以上の別のSTAT_TYPE_CATEGORICAL追跡変数に使用します。他の追跡変数のいずれかが状態を変化させた場合、この変数はその状態を、現在の状態すべてを組み合わせて表す文字列に設定します。このタイプを使用することで、複数の状態プロファイルを組み合わせた状態を記録することができます。int type = trackedVariable.type;
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TrackedVariable.upperBound

double upperBound

説明

追跡変数の上限値を取得または設定します。

動的タイプの追跡変数に対してのみ、upperBoundプロパティを利用できます。設定する上限値は、追跡変数の現在値を超えている必要があります。

double upper = trackedVariable.upperBound;
trackedVariable.upperBound = 100;
		
削除を行わないでください。doc.flexsim.comのアンカーが修正されます。

TrackedVariable.value

Variant value

説明

追跡変数の現在値を取得または設定します。

追跡変数の値は数値にする必要がありますが、カテゴリタイプの追跡変数については、文字列も可能です。

double value = trackedVariable.value;
trackedVariable.value = 32;
trackedVariable.value = "processing"; //Categorical type only
trackedVariable.value = Model.find("Queue1"); //Pointer type only
		
削除を行わないでください。doc.flexsim.comのアンカーが修正されます。

TrackedVariable.valueString

Variant valueString

説明

カテゴリ追跡変数の現在値を取得または設定します。

カテゴリタイプの追跡変数に対してのみ、valueStringを利用できます。

string valueStr = trackedVariable.valueString;
trackedVariable.valueString = "processing";
		
削除を行わないでください。doc.flexsim.comのアンカーが修正されます。

TrackedVariable.clearListeners()

clearListeners( )

説明

カテゴリコンボタイプの追跡変数に使用します。すべてのリスナーをカテゴリコンボタイプの追跡変数から削除します。

削除を行わないでください。doc.flexsim.comのアンカーが修正されます。

TrackedVariable.getCategoryName()

string getCategoryName( int catNum )

パラメータ

catNum 名前を取得するカテゴリ番号。

説明

カテゴリ追跡変数からカテゴリ名を取得します。

string name = trackedVariable.getCategoryName(1);
削除を行わないでください。doc.flexsim.comのアンカーが修正されます。

TrackedVariable.getCategoryValue()

Variant getCategoryValue( int catNum = -1 )

パラメータ

catNum 値を取得するカテゴリ番号。

説明

カテゴリまたはポインター追跡変数からカテゴリと関連付けられた値を取得します。

カテゴリ追跡変数の場合、このメソッドはgetCategoryName()メソッドと同一です。
Variant categoryValue = trackedVariable.getCategoryValue(strOrNodeCategory);
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TrackedVariable.getTotalTimeAt()

double getTotalTimeAt( Variant value )

パラメータ

value valueは取得するカテゴリ値の名前、カテゴリのノード、もしくはカテゴリのインデックス番号のいずれかである必要があります。

説明

追跡変数が特定のカテゴリまたはポインター値であった合計時間を取得します。

カテゴリおよびポインタータイプの追跡変数に対してのみ、getTotalTimeAtメソッドを利用できます。

double processingTime = trackedVariable.getTotalTimeAt("processing");
double processingTime = trackedVariable.getTotalTimeAt(2);
		
削除を行わないでください。doc.flexsim.comのアンカーが修正されます。

TrackedVariable.listenTo()

listenTo( TrackedVariable other )

パラメータ

other リッスンするカテゴリ追跡変数

説明

カテゴリコンボタイプの追跡変数に使用します。リスナーを異なるカテゴリ追跡変数に追加します。

リスナーを使用すると、他の追跡変数の値が変更されたときに、この追跡変数で通知を受けることができます。リッスンした他の追跡変数のいずれかで値が変更されたとき、この追跡変数の値は、他の追跡変数値の組み合わせを表す値に設定されます。状態プロファイルはカテゴリ追跡変数を使用して実装されるため、このタイプの追跡変数を使用することで、複数の他の状態プロファイルの組み合わせから成る状態プロファイルを作成することができます。
削除を行わないでください。doc.flexsim.comのアンカーが修正されます。

TrackedVariable.reset()

reset( double startValue = 0.0 , int type = -1 )

パラメータ

startValue 追跡変数の開始値。
type 値が定義されていない場合、追跡変数は元の値を維持します。詳細については、typeプロパティを参照してください。

説明

追跡変数をリセットします。


trackedVariable.reset();
trackedVariable.reset(10);
trackedVariable.reset(0, STAT_TYPE_LEVEL);
		
削除を行わないでください。doc.flexsim.comのアンカーが修正されます。

TrackedVariableコンストラクター

TrackedVariable( string name )

パラメータ

name グローバル追跡変数の名前。

説明

グローバル追跡変数への参照を作成します。

TrackedVariable wip = TrackedVariable("WorkInProgress");
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TrackedVariable.init()

static TrackedVariable init( treenode theNode , int type , double startValue = 0 , int flags = -1 )

パラメータ

theNode 追跡変数データをアサートするノード。
type 追跡変数のタイプを定義します。詳細については、typeプロパティを参照してください。
startValue 追跡変数の開始値。モデルがリセットされても追跡変数が持続する場合、この変数がリセット値となります。
flags この追跡変数のオプションを指定します。flagsは、次の3つの値を組み合わせたビット単位に設定できます。デフォルトでは、これらのオプションは使用されません。
STAT_USE_HISTORY - 追跡変数は、保持した各値と値が設定された時間の履歴を維持します。
STAT_USE_PROFILE - 追跡変数は、各値で経過した合計時間を追跡します。これは、使用した一連の値が非負の整数である場合のみ動作します。
STAT_IGNORE_WARMUP - 追跡変数は、resetstats()コマンドを無視します。このオプションは、ウォームアップ時間中に収集したデータを追跡変数で維持する必要がある場合にのみ使用してください。

説明

追跡変数データを、指定タイプと開始値を含むノードにアサートします。

TrackedVariable newTV = TrackedVariable.init(aNode, STAT_TYPE_TIME_SERIES, 0.0, STAT_USE_HISTORY | STAT_IGNORE_WARMUP);