Healthcareインターフェイスの概要

概要

FlexSim Healthcareインターフェイスは、FlexSim内に用意された特殊環境です。Healthcare環境では、医療用シミュレーションモデルの構築に最も有用なツールやオブジェクトが目立つように、FlexSimの外観と使い心地が異なります。たとえば、Healthcare環境では、ヘルスケアに関係するツールやオブジェクトが目立つ場所に表示されるようにツールバーがカスタマイズされ、ライブラリが並べ替えられます。

FlexSim Healthcare環境に切り替えるには:

  1. デフォルト設定を使用して、新しいモデルを作成します。
  2. メインウィンドウの右上([クイックプロパティ]の上)で、[環境を変更]ボタン をクリックしてメニューを開きます。[Healthcare]を選択して、FlexSim Healthcare環境に切り替えます。

FlexSim Healthcare環境で作業している場合は、通常、モデルフロアが薄い灰色に変わります。また、FlexSim内のライブラリとツールバーは、以降のセクションで説明するように、グラフィックデザインと構成が異なります。

この概要の後半では、主に、Healthcare環境に焦点を当てますが、標準のFlexSim環境にも精通しておく必要があります。FlexSimユーザーインターフェイスの詳細については、以下をご確認ください。

FlexSim Healthcare環境でモデルを構築するために使用するメインのツールやプロセスの実践的な導入については、FlexSim Healthcareチュートリアルを実施することも検討してください。

3Dモデル

中央ペインに配置される3Dモデルは、ヘルスケアシステムの3Dシミュレーションモデルを作成するために使用する主要なワークスペースです。ライブラリからモデルにオブジェクトをドラッグすると、シミュレーションの作成を開始できます。シミュレーションを実行すると、シミュレーションモデル内の患者やスタッフが、患者フローで定義されたロジックに基づいて、移動とオブジェクトの操作を開始します。

Healthcareライブラリ

左ペインに配置されるHealthcareライブラリには、医療用3Dシミュレーションモデルの構築に使用可能なさまざまなオブジェクトが含まれています。これらは、その目的や機能に基づいて分類されています。ライブラリカテゴリの中には、クリックによってサブメニューが開いて、そのカテゴリ内の3Dオブジェクトを選択できるものもあります。

患者フロー

3Dモデルの動作とロジックは、処理フローツールを使用して構築された患者フローによって制御されます。このツールを使用して、実行に移す患者のケアおよび治療計画を策定できます。患者フローには、患者が医療機関に到着してから退出するまでの間に発生するさまざまなアクティビティやプロセスが含まれている必要があります。

処理フローウィンドウがアクティブな場合は、左ペインが3DオブジェクトHealthcareライブラリから処理フローHealthcareライブラリに変わります。Healthcare環境で作業している場合は、医療用シミュレーションモデルの構築に最も関連性の高いアクティビティ、アクティビティセット、およびリソースがこのライブラリに表示されます。

プロパティ

右ペインに配置される[プロパティ]を使用すると、選択中の3Dオブジェクトまたは処理フローアクティビティの設定(プロパティ)をすばやく編集することができます。

ツールボックス

[ツールボックス]は、シミュレーションモデルで使用するツールを管理するために使用します。医療用シミュレーションモデルの構築中は、[グループ]ツールやその他のツールを頻繁に使用することになります。