スロットの検索

概要と主要な概念

［ｽﾛｯﾄの検索］アクティビティは、倉庫オブジェクトのスロットについて、モデルのストレージシステムを照会します。

クエリは1つずつ、上から下の順で実行されます。これらのクエリはSQL構文を使用します。各クエリには、$構文を使用して5つまでの動的パラメータを渡すことができます。これら5つのパラメータは、このアクティビティに含まれるすべてのクエリについて同じです。トークン、3Dオブジェクト、その他の値を参照できます。例として、次のようなクエリを使用できます。

WHERE Type == $1.Type

$1パラメータには次のものを指定します。

token

このクエリは、照会されるスロットのタイプラベルにアクセスし、トークンのタイプラベルと比較します。クエリにより一致するアイテムが見つかった場合、アクティビティはクエリの評価を停止し、On Successトリガーコードが起動されます。これを使用して、クエリが成功したかどうかの判定、ラベルの設定、その他のロジックを実行できます。

その後で、［ｽﾛｯﾄの検索］アクティビティで見つかったスロットをラベルに割り当て、後のアクティビティで使用できます。このスロットのタイプはStorage.Slotです。ストレージオブジェクトへの参照を取得するには、次のコードを使用します。

Storage.Object storageObject = token.slot.as(Storage.Slot).storageObject;

Object rack = token.slot.as(Storage.Slot).storageObject;

スロットをラベルに割り当てる必要はありません。アイテムを直ちにスロットに割り当てることもできます。これは、［ｽﾛｯﾄの割り当て先ｱｲﾃﾑ］プロパティで行うことができます。これは、3Dフローアイテムへの参照です。このプロパティは必須ではありません。

デフォルトでは、トークンはスロットが見つかるまで［ｽﾛｯﾄの検索］アクティビティで待機します。アイテムがストレージシステムから出ていくたびにクエリが再評価され、スロットの空間を開放します。［最大待機ﾀｲﾏｰ］を指定し、指定の時間後にスロットが見つからない場合はトークンをリリースできます。

コネクター

［ｽﾛｯﾄの検索］アクティビティでは、アクティビティから複数のコネクターを出力できます。ただし、このアクティビティから自動的にリリースされたトークンは、最初のコネクターからリリースされます。手動でリリースされたトークンのみが別のコネクターから出ることができます。詳細については、「アクティビティを追加および接続する」を参照してください。

プロパティ

次の画像は、［ｽﾛｯﾄの検索］アクティビティのプロパティを示しています。

これらの各プロパティについては、次のセクションで説明します。

名前

アクティビティの名前を変更するために使用します。このプロパティの詳細については、「名前」を参照してください。

ﾌｫﾝﾄ

［ﾌｫﾝﾄ］ボタンで、アクティビティの背景色プロパティとフォントプロパティを編集するウィンドウが開きます。このプロパティの詳細については、「フォント」を参照してください。

統計

［統計］ボタンでアクティビティの統計ウィンドウが開きます。このプロパティの詳細については、「統計」を参照してください。

ｸｴﾘ

モデルのストレージシステムでスロットを見つけるため、任意の数のクエリを定義します。SQLクエリの形式をとります。ボタンを使用してこのクエリを作ると便利です。または、ストレージシステムのアドレス方式に基づいてアドレスを定義し、特定のスロットを見つけることもできます。

On Success

On Successトリガーは、関連付けられている［ｸｴﾘ］が成功した場合に評価されます。

パラメータ

パラメータパネルは、クエリに渡される動的な値の定義に使用されます。クエリで$1、$2、$3、$4、$5を使用して、パラメータの値を参照します。パラメータは必須ではありません。

割り当て先

ストレージシステムに見つかったスロットへの参照を、指定されたラベル/ノードに割り当てます。このスロットのクラスはStorage.Slotです。詳細については、「共通プロパティ」の「割り当て先」セクションを参照してください。このプロパティは必須ではありません。

ｽﾛｯﾄの割り当て先ｱｲﾃﾑ

ストレージシステムから見つかったスロットを、定義済みアイテムのassignedSlotプロパティに割り当てます。その後で、アイテムを直ちに、または何かの輸送処理によって、スロットのストレージオブジェクトに移動できます。アイテムがストレージオブジェクトに移動されると、割り当てられたスロットが現在のスロットになります。このプロパティは必須ではありません。

FIFO

オンになっている場合、先入れ先出しのルールにより、トークンが［ｽﾛｯﾄの検索］アクティビティに到着したのと同じ順序で出ていくことが保証されます。

最大待機ﾀｲﾏｰの使用

指定時間の経過後にトークンでスロットが見つからない場合、最大待機タイマーが評価されます。詳細については、「最大待機タイマー」を参照してください。