ライセンスをアクティベーションおよび管理する

ライセンスのタイプと機能

FlexSimをインストールすると、フルバージョンのソフトウェアがインストールされます。ただし、FlexSimで利用できる機能は、コンピュータに適用されているライセンスキーによって異なります。

ソフトウェアで有効になる機能セットはライセンスタイプごとに異なり、ｴﾝﾀｰﾌﾟﾗｲｽﾞ版や教育版などそれぞれ異なるユースケースに対応します。各ライセンスタイプに対応するFlexSimの機能制限や、各タイプの比較表については、アンサーズコミュニティを参照してください。

FlexSimをインストールしてライセンスキーを適用しないと、ソフトウェアはデフォルトの機能制限された「Express」という状態になります。以下のFlexSim Expressについての説明をご覧ください。

利用可能なライセンスタイプの詳細について調べる、評価用ライセンスキーのご請求、またはライセンスをお求めになるには、お近くのFlexSimディストリビューターにお問い合わせください。

FlexSim Express

FlexSimを最初にインストールすると、ライセンスキーを適用するまでは「Express」モードで実行されます。Expressには特定の機能と使用の制限があり、評価とモデルの参照用にのみ使用すべきものです。ビジネス上の決定を行うためにExpressを使用すべきではありません。許可される使用法については、FlexSimのﾗｲｾﾝｽ契約をご覧ください。

FlexSim Expressの制限

FlexSim Expressには、モデルの構築について次の制限があります。

  • 3Dモデルに追加できる3Dオブジェクトは30個までです。
  • シミュレーションモデルの処理フローに追加できる処理フローアクティビティは35個までです。
  • 実験ツールとオプティマイザーツールは使用できません。
  • 乱数ジェネレータが固定されているため、シミュレーションを実行しても統計的に有効な結果は得られません。
  • さまざまなメニューオプションやツールが制限されているか、利用できない場合があります。

FlexSim Expressの利点

FlexSim Expressは次の用途に使用できます。

  • 任意のサイズのシミュレーションモデルを開いて実行できます。このためFlexSim Expressは、ライセンス版のFlexSimを所有していないユーザーとモデルを共有するためのモデルビューアとして使用できます。
  • 評価の目的で、3Dオブジェクトと処理フローアクティビティの上限まで、新しいモデルを作成して保存できます。
  • 評価の目的で、既存のシミュレーションモデルに、3Dオブジェクトと処理フローアクティビティの上限まで、追加および変更を加えることができます。

FlexSimアカウント

ソフトウェアのダウンロード、ライセンス情報の表示、およびアンサーズコミュニティなど他のFlexSimリソースを十分に活用するには、FlexSimアカウントが必要です。

FlexSimアカウントを入手する方法は2つあります。

  • https://flexs.im/accountでサインアップします。ソフトウェアを既にダウンロードしているなら、普通はその時点で独自のFlexSimアカウントも作成済みです。
  • 前もってソフトウェアをダウンロードすることなくFlexSimを購入された場合は、ライセンスとFlexSimアカウントの情報が記載されたメールが送られます。

パスワードを忘れた場合は、アカウントのログインページを開いて、［パスワードを忘れた場合］リンクをクリックします。

FlexSimアカウントのユーザー名は、自分のメールアドレスです。FlexSimアカウントのユーザー名がわからない場合は、FlexSimカスタマーサポートにお問い合わせください。

ｱｸﾃｨﾍﾞｰｼｮﾝID

FlexSim Expressでは制限されている機能を有効にするには、ライセンスキーが必要です。

ライセンスキーは、ｱｸﾃｨﾍﾞｰｼｮﾝIDとも呼ばれます。ｱｸﾃｨﾍﾞｰｼｮﾝIDは、FlexSimアカウントに記載されています。

ｱｸﾃｨﾍﾞｰｼｮﾝIDは、スタンドアロンライセンスではPCに直接適用され、ネットワークベースのライセンスではライセンスサーバーに適用されます。

ｱｸﾃｨﾍﾞｰｼｮﾝIDは、ライセンスタイプ（ｴﾝﾀｰﾌﾟﾗｲｽﾞ版、教育版、ﾗﾝﾀｲﾑなどの製品）とソフトウェアのバージョンに加えて、有効期限やシート数など他の属性も定義します。シート数は、同時にライセンスを使用可能なコンピュータの最大数を定義します。

特定のバージョン番号でライセンスがどのように働くかの詳細情報、およびｱｸﾃｨﾍﾞｰｼｮﾝIDの各部の意味については、アンサーズの記事「FlexSimのバージョン番号」をご覧ください。

ライセンスの共有

ライセンスコード（ｱｸﾃｨﾍﾞｰｼｮﾝID）は、FlexSimアカウントのライセンスページに記載されています。

同僚に対して自分のライセンスコードの可視性が必要な場合、その同僚のアカウントとの間でライセンスを「共有」できます。

別のFlexSimアカウントとライセンスを共有すると、相手は自分のｱｸﾃｨﾍﾞｰｼｮﾝIDすべてを完全に参照でき、それらのライセンスのｱｸﾃｨﾍﾞｰｼｮﾝ履歴も知ることができます。

FlexSimのライセンス

ライセンスの操作は頻繁に行うことではありませんが、難しいわけではありません。FlexSimライセンスの管理に使用するすべての主な手順は文書化されています。

FlexSimライセンスを購入したとき、ユーザーまたは会社は、2つのうちいずれかの方法でソフトウェアをライセンスします。

両方のタイプのライセンスについて、管理の手順を以下に示します。

ﾛｰｶﾙﾗｲｾﾝｽｻｰﾊﾞｰ

ﾛｰｶﾙﾗｲｾﾝｽｻｰﾊﾞｰを使用すると、（スタンドアロンライセンスのように）ソフトウェアで直接ライセンスを有効化する代わりに、FlexSimソフトウェアは組織ネットワークのライセンスサーバーからシートを取得するように設定されます。

これらのリンクには、ネットワークライセンスサーバーを基礎とするライセンスを管理するときに必要な、主なライセンス操作のすべてについて、詳細な手順が記載されています。

  • インストール、設定、有効化

    これは、ローカルなネットワークベースのFlexSimライセンスサーバーを使い始めるときに必要なすべての手順で、サーバーのインストール、構成、ライセンスの手順、およびFlexSimがライセンスサーバーからシートを取得するよう設定する手順も含まれています。このドキュメントでは、オンラインとセキュア/オフラインの両方のシナリオがカバーされています。

  • 返却

    ネットワークライセンスを新しいライセンスサーバーに移動、またはバージョンアップグレードの一部としてライセンスを返却することが必要な場合があります。

  • 修復

    稀ですが、有効化されたライセンスが「破損」することがあります。これは、サーバーではライセンスが依然として有効にもかかわらず、クライアントPCにシートを提供できない状態です。サーバーのハードウェアまたはオペレーティングシステムに大きな変更が加えられたとき、発生する可能性があります。

  • アップグレード

    FlexSimは、新しい機能のバージョンを年に数回リリースします。クライアントPCがアップグレードされたソフトウェアのライセンス版を使用できるよう、ライセンスサーバーで有効化されているライセンスをアップグレートする必要があります。現行のメンテナンスサブスクリプションを持つライセンスは、新しいバージョンへのアップグレードの資格があります。

    特定バージョン番号でのライセンスの動作について詳しくは、アンサーズの記事「FlexSimのバージョン番号」を参照してください。

スタンドアロンライセンス

スタンドアロンライセンスは、FlexSimで直接ｱｸﾃｨﾍﾞｰｼｮﾝIDを有効化したときに行われます。

これらのリンクには、スタンドアロンライセンスを管理するときに必要な、主なライセンス操作のすべてについて、詳細な手順が記載されています:

  • 有効化

    コンピュータにライセンスを適用するには、そのコンピュータでFlexSimがオンライン通信を許可されているかどうかに応じて、リンク先の手順に従います。

  • 返却

    ライセンスを返却すると、コンピュータからライセンスが削除され、シートを新しいｱｸﾃｨﾍﾞｰｼｮﾝに使用できます。この機能は、同僚のためにシートを解放する必要がある、またはライセンスを別のコンピュータに移動するときに便利です。また、FlexSimを新しいバージョンにアップグレードする処理の一部として、ライセンスを返却することもできます。古いバージョンを返却することで、アップグレードされたｱｸﾃｨﾍﾞｰｼｮﾝIDを有効化できます。

  • 修復

    稀ですが、有効化されたライセンスが「破損」することがあります。これは、コンピュータではライセンスが依然として有効にもかかわらず、ライセンスタイプで許可されている追加機能が有効にならない状態です。コンピュータのハードウェアまたはオペレーティングシステムに大きな変更が加えられたとき、発生する可能性があります。

  • アップグレード

    FlexSimは、新しい機能のバージョンを年に数回リリースします。ソフトウェアのアップグレードされたバージョンでは、ライセンスされる機能を有効にするため、アップグレードされたライセンスキーが必要です。現行のメンテナンスサブスクリプションを持つライセンスは、新しいバージョンへのアップグレードの資格があります。

    特定バージョン番号でのライセンスの動作について詳しくは、アンサーズの記事「FlexSimのバージョン番号」を参照してください。