人的リソースアクティビティ

概要と主要な概念

[人的リソース]アクティビティは、人ベースのモデルでリソースの取得とリリースをしやすくします。各タイプのリソース(場所、スタッフ、輸送、機器)には、対応するリソース共有アセット、取得アクティビティ、リリースアクティビティがあります。共有アセットブロックは、取得する3Dモデル内のオブジェクトを表すために使用されます。対応する取得アクティビティは、オブジェクトをリクエストするために使用され、オブジェクトが取得されるまで待機します。オブジェクトはしばらくの間使用されてから、対応するリリースアクティビティが使用されてオブジェクトがリリースされます。

これらのアクティビティでは、モデルのリストを使用して、リソースの取得およびリリースをコントロールします。それから各リストはモデル内のグループを使用して、モデルの開始時にリストに入力されるオブジェクトと、各オブジェクトがメンバーになっているすべてのグループを定義します。

リソースプロパティ

次の画像は、[リソース]アクティビティのプロパティを示しています。

これらの各プロパティについては、次のセクションで説明します。

名前

アクティビティの名前を変更するために使用します。このプロパティの詳細については、「名前」を参照してください。

フォント

フォント]ボタン で、アクティビティの背景色プロパティとフォントプロパティを編集するウィンドウが開きます。このプロパティの詳細については、「フォント」を参照してください。

統計

統計]ボタン でアクティビティの統計ウィンドウが開きます。このプロパティの詳細については、「統計」を参照してください。

場所、スタッフ、輸送、機器

取得するオブジェクトを定義します。ラベル、コード、または直接参照を使用して特定のオブジェクトを参照できます。グループを指定することができ、そのグループのメンバーであるオブジェクトをアクティビティが取得しようとします。オブジェクトは、[リストからプル]アクティビティと同様にクエリを使用して定義することもできます。

または、このフィールドに同じタイプの別の人的リソースへの参照を入力することができます。これにより、現在のリソースが参照先のリソースのプロキシになります。プロキシリソースを取得しようとしても、実際には、参照リソースが取得されます。この方法で別のリソースを参照すると、アイコンが白色のバージョンに更新して、それがプロキシリソースであることを示します。

優先度

指定したオブジェクトの取得を試みたときのリクエストの優先度を定義します。オブジェクトが使用可能になると、そのオブジェクトは最も優先度の高いリクエストによって取得されます。オブジェクトがすでに取得されて現在プリエンプト可能である場合は、優先度の高い層の別のリクエストがリソースをプリエンプトできます。優先度は次のように定義されています。

  • 層1:0~99
  • 層2:100~199
  • 層3:200~299
  • 層4:300~399
  • ...

たとえば、優先度が200のリクエストは、優先度が150で取得されて現在プリエンプト可能なオブジェクトをリクエストできます。オブジェクトは、処理アクティビティのプロパティでプリエンプト可能なリソースとして指定されている場合に限り、処理アクティビティの実行中にプリエンプト可能になります。

並べ替え

使用可能なオブジェクトの並べ替え方法を定義します。たとえば、このフィールドに「travelDistance」と入力すると、使用可能なオブジェクトが移動距離の短い順に並べ替えられます。デフォルトでは、最も小さい値を持つオブジェクトが最初に選択されるように、昇順(ASC)で並べ替えられます。並べ替え順を切り替えるには、並べ替え条件の後ろにDESCを付けて降順の並べ替えが使用されるようにします。

絞り込み

使用可能なオブジェクトの絞り込み方法を定義します。たとえば、このフィールドに「Gender = "Female"」と入力すると、Genderラベルの値が"Female"ではないオブジェクトが除外されます。

プロパティを取得

場所、スタッフ、輸送、機器リソース

取得元のリソース共有アセットを定義します。共有アセットから取得したオブジェクトは、共有アセットに定義されているクエリ値に基づきます。

最大待機タイマーの使用

トークンが指定された時間の経過後に必要な量をプルしていない場合、最大待機タイマーが評価されます。詳細については、「最大待機タイマー」を参照してください。

割り当て先

指定したラベルやノードの参照を、取得したオブジェクトに割り当てます。詳細については、「共通プロパティ」の「割り当て先」セクションを参照してください。

プラー

プラーオブジェクトを定義します。これは、クエリがプラーに基づく動的フィールドにアクセスする場合に重要です。

前回と同じ

このチェックボックスをオンにしたときに現在のトークンが共有アセットを取得済みである場合、アクティビティは共有アセットに定義されたクエリを使用する代わりに、以前に取得したものと同じオブジェクトを取得します。

リリースのプロパティ

次の画像は、[リリース]アクティビティのプロパティを示しています。

場所、スタッフ、輸送、機器リソース

取得したが現在はリリースしたいリソースから、リソース共有アセットを定義します。

ラベル

リリースするリソースの場所このフィールドの戻り値は、以前の[リソースを取得]アクティビティが取得したリソースに割り当てたトークンのラベルにします。

リリースされたリソースの割り当て先

指定されたラベルやノードの参照を、リリースされたリソースに割り当てます。後で使用するリソースへの参照を維持する必要がある場合に便利です。詳細については、「共通プロパティ」の「割り当て先」セクションを参照してください。

コネクター

[人的リソース]アクティビティでは、1つの外部コネクターのみを使用できます。詳細については、「アクティビティを追加および接続する」を参照してください。

グループ

人ベースのオブジェクトがモデルに追加されると、4つのグループがツールボックスに追加されます。

これらのグループは、対応するリストに関連付けられています。これらのグループの目的は、モデルでどのオブジェクトを取得およびリリースできるかを定義することです。

リスト

人ベースのオブジェクトがモデルに追加されると、4つのリストがツールボックスに追加されます。

取得アクティビティとリリースアクティビティとリソース共有アセットの各セットは、対応するリストと連動し、リスト上のオブジェクトに対するリクエストを管理します。たとえば、[スタッフを取得]アクティビティでは、[スタッフリスト]からプルしてスタッフリソース共有アセットからスタッフを取得します。スタッフが取得されるとリスト内の優先度列が更新されるため、スタッフがプリエント可能な状態であり新しいリクエストの優先度が高い場合を除き、他の取得リクエストによって取得できません。[スタッフをリリース]アクティビティは、リリースされたスタッフメンバーを他の取得アクティビティで利用可能にします。

各[リスト]は、最上位の[人グループ]のいずれかに関連付けられています。関連付けられた[グループ]は、リストの[初期コンテンツ]に自動的に格納されます。モデルがリセットされると、[グループ]に格納されたすべてのオブジェクトがリストにプッシュされ、取得できるようになります。[グループフィールドを自動的に追加]チェックボックスをオンにし、最上位グループに格納された各[グループ]のリストに[グループ]フィールドが追加されるようにします。