パフォーマンス指標

パフォーマンス指標とは

パフォーマンス指標はモデルの出力値です。共通のパフォーマンス指標には以下のものが含まれます。

  • 合計スループット
  • 平均使用率
  • 平均待ち時間
  • 最大キュー長

パフォーマンス指標はモデルパラメータとは正反対の役割を持ちます。ユーザーがパラメータの値を決定すると、パラメータはモデル動作に影響を及ぼします。一方で、パフォーマンス指標はモデル動作を観測するだけで、影響することはありません。ユーザーは値を直接設定するのではなく、モデルの現状に基づき値を決定する式を設定します。

パフォーマンス測定テーブル

すべてのパフォーマンス指標はパフォーマンス測定テーブルで定義されます。デフォルトでは、新規モデルには[PerformanceMeasures]というパフォーマンス指標テーブル1つだけが設定されています。これはツールボックスで確認できます。

また、ツールボックスの[追加] ボタンから、他のパフォーマンス測定テーブルを追加することもできます。

このテーブルの各行は、1つのパフォーマンス指標を表します。パフォーマンス指標を追加したり削除したりする場合、単純にこのテーブルから行を追加または削除してください。パフォーマンス指標の[名前]、[表示単位]、および[説明]はテーブルから直接編集することができます。

モデルパラメータと同様に、それぞれが別個のテーブルで定義されたものであっても、すべてのパフォーマンス指標には固有の名前を付ける必要があります。

パフォーマンス指標の[値]は関数により定義されます。パフォーマンス指標の値を取得する際には、必ずその関数が評価されます。関数を編集するには、[値]列のセルをクリックして表示されたボタンをクリックします。

パフォーマンス指標の値に関する[値]フィールドによって式を定義することができます。式は、複製の終わりやパフォーマンス測定テーブルが表示されたときなど、パフォーマンス指標の値が要求されると必ず評価されます。

パフォーマンス指標の値に関する[参照]フィールドでは、モデルのノードをポイントすることができます。このノードは[値]フィールドが評価される際に渡されます。

[サンプラー] ボタンを使用してオブジェクトをサンプリングします。また、このボタンを使用してオブジェクトおよびオブジェクトに関連する統計をサンプリングすることもできます。たとえば、プロセッサをサンプリングする場合、統計をポイントして出力を選択します。すると、[参照]フィールドがプロセッサに設定されて、参照から出力統計を取得できるように[値]フィールドが構成されます。サンプリングは、次のものに実行できます。

  • ほとんどの3Dオブジェクト
  • ほとんどのアクティビティと共有アセット
  • グループ(ツールボックス内)
  • チャート