人テンプレート

概要と主要な概念

人テンプレートは、人ベースモデルのチャートを素早く簡単に作成する手段です。人テンプレートを使用すると、人統計テーブルのデータを直感的に表示できます。次のチャートは、利用可能なテンプレートのほんの数例です。

人テンプレートは、目的のデータを収集するために標準のFlexSimツールを使用する意味で、特殊なチャートテンプレートと言えます。特殊である理由は、1つまたは複数の人統計テーブルへのクエリ実行を設定した計算済みテーブルのみで構成されているためです。

デフォルトの人テンプレートは、すべての人フローアイテムの平均データなど、ごく一般的なデータを提供します。しかしユーザーは具体的なデータを必要とすることもあります。前に挙げたチャート例は、デフォルトの一般データではなく、具体的なデータを示しています。最初のチャートは、元データをタイプ別に分類しています。2番目と3番目のチャート例は、元データから複数のサブセットを作成して比較しています。

こうした具体的なチャートが作成できるように、すべての人テンプレートには、内部的な計算済みテーブルのクエリビルダーインターフェイスのうち、[サブセット]タブと[パーティション]タブが表示されます。[サブセット]では、元データのサブセットが作成でき、[パーティション]ではデータを分類できます。

[Tables/Metrics]タブ

すべての人テンプレートには[Tables/Metrics]タブがあります。このタブには次の2つの目的があります。

  • テンプレートが何に基づいているかを把握する
  • テンプレートが提供するメトリックのオプションを確認し、編集する

一般的な[Tables/Metrics]タブには、次のプロパティがあります。

テーブル

テーブル]グループボックスには、このテンプレートが基づいているテーブルのリストが表示されます。リストの最初のテーブルには、メトリックに必要なデータが記録されています。その他のテーブルには、サブセットまたはパーティションの作成に役立つデータが記録されています。

リスト内の各テーブルの横には、[テーブルを表示]ボタンがあります。このボタンをクリックすると、そのテーブルのプロパティウィンドウが開きます。このビューでは、各テーブルに記録されたデータを確認できます。詳細については、人統計テーブルのプロパティに関するトピックを参照してください。

Metric Options

Metric Options]グループボックスには、現在のテンプレートで使用されているメトリックのオプションが表示されます。大半のテンプレートでは、メトリックの[表示名]を編集できます。この名前は、チャートのさまざまな場所に表示されます。さらに、期間に関するメトリックには一般に[時間単位]プロパティがあり、メトリックの単位を変更できます。同様に、距離に関するメトリックには一般に[単位]プロパティがあり、距離の単位を変更できます。他のテンプレートには、収集対象のメトリックに基づいて、より具体的なプロパティが含まれている場合があります。これらのプロパティについては、各テンプレートに関するトピックで説明します。

[サブセット]タブ

すべての人テンプレートには[サブセット]タブがあります。計算済みテーブルの[サブセット]タブと同じですが、1つだけ例外があります。一部の人テンプレートでは、一定数のパーティションがある場合、サブセットを作成できません。この例外の詳細については、各テンプレートに関するトピックで説明します。

このタブのプロパティについては、計算済みテーブルのサブセットに関するトピックを参照してください。

[パーティション/並べ替え]タブ

すべての人テンプレートには[パーティション/並べ替え]タブがあります。[パーティション]グループボックスでは、データの分類方法を指定できます。計算済みテーブルの[パーティション]グループボックスと同じですが、1つだけ例外があります。一部のテンプレートでは、保有できるパーティション数が限られています。この例外の詳細については、各テンプレートに関するトピックで説明します。

並べ替え]エリアには、このテンプレートが結果を並べ替えるかどうかに基づいてメッセージが表示されます。

このタブのプロパティについては、計算済みテーブルのパーティションに関するトピックを参照してください。

[詳細]タブ

人テンプレートは特殊なチャートテンプレートであるため、[詳細]タブも存在します。詳細については、「チャートテンプレート」のトピックを参照してください。