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Healthcare 3Dオブジェクトを使用する

Healthcare 3Dオブジェクトを使用する

Healthcare 3Dオブジェクトの概要

FlexSim Healthcareには、シミュレーションモデルの構築に使用可能なさまざまな3Dオブジェクトが用意されています。このトピックでは、これらのオブジェクトのタイプの詳細および標準のFlexSim 3Dオブジェクトとの違いについて説明します。

詳細をこれから説明するHealthcare 3Dオブジェクトと標準オブジェクトにはいくつかの重要な違いがありますが、多くの類似点もあります。たとえば、Healthcare 3Dオブジェクトをモデルに追加したり、オブジェクトを選択したり、オブジェクトのプロパティを編集したりするために同じプロセスを使用します。そのため、「3Dオブジェクトを使用する」の章に目を通し、3Dオブジェクトの一般的な機能に関する概要(ヒントやテクニックなど)を理解しておく必要があります。特に関連性の高いトピックを以下に示します。

Healthcare 3Dオブジェクトについての主要な概念

違いという観点で言えば、Healthcare 3Dオブジェクトと標準オブジェクトには次のような違いがあります。

  • Healthcare環境で作業している場合は、Healthcare 3Dオブジェクトをライブラリから利用できます。Healthcare環境では、医療用シミュレーションモデルの構築に最も有用なライブラリ内の3Dオブジェクトが目立つように、FlexSimの外観と使い心地が異なります。Healthcare 3Dオブジェクトへアクセスしやすくするために、Healthcare環境に切り替えてください。標準のFlexSim環境で作業している場合は、[]グループでHealthcare 3Dオブジェクトが見つかります。
  • 医療用シミュレーションモデルは、フローアイテムではなく、患者が含まれています。標準のFlexSim 3Dモデルでは、フローアイテムがある固定リソースから別の固定リソースに移動します。対照的に、医療用シミュレーションモデルでは、通常、スタッフメンバーに付き添われた患者がある場所から別の場所に移動します。この点において、医療用モデルは一般的に患者中心であると言えます。これは、システムのプロセスのほとんどが、患者がシミュレーションモデルに入って出るまでのその患者のケアを中心に構築されることを意味します。
  • Healthcareオブジェクトには、いくつかのオブジェクトのサブカテゴリが追加されています。標準FlexSimでは、3Dオブジェクトのメインカテゴリとして固定リソースとタスク実行者の2つがあります。医療用モデルでは、この2つのオブジェクトカテゴリの特別なクラスが使用されます。たとえば、医療用モデルでは、特別な種類のタスク実行者であるスタッフメンバーが使用されます。また、医療用モデルには、場所と複数の場所という特別な種類の固定リソースも含まれています。さらに、医療用モデルには、スタッフメンバーが3Dモデルの周囲を移動できる輸送オブジェクトと機器オブジェクトも含まれています。詳細については、後述する「Healthcare 3Dオブジェクトのタイプ」に関するセクションを参照してください。
  • Healthcare 3Dオブジェクトは、そのタイプに基づいて自動的にグループに追加されます。Healthcareオブジェクトを3Dモデルに追加すると、そのタイプに基づいて自動的に一般的な場所、スタッフ、輸送、または機器グループに追加されます(このルールの例外が入り口や出口などの小道具やビジュアルオブジェクトで、モデル内で純粋な視覚的機能を果たすものです)。モデルの論理スケールを改善するために、モデルに追加するオブジェクトのサブグループの作成を検討する必要があります。詳細については、「ベストプラクティスどおりにグループを使用する」を参照してください。

Healthcare 3Dオブジェクトのタイプ

FlexSim Healthcareライブラリの3Dオブジェクトは、3Dモデルの構築に使用する基本的な構成要素です。各オブジェクトには、さまざま医療用シミュレーションモデルで一般的に使用される組み込みロジックがあります。また、プロパティを簡単に編集し、これらのオブジェクトのロジックをカスタマイズして、シミュレーションプロジェクトの固有のニーズに合わせることができます。以降のセクションでは、ライブラリ内のHealthcareオブジェクトのタイプについて大まかな概要を示します。各オブジェクトには、詳細を確認できるオブジェクト参照ページへのリンクがあります。カテゴリとオブジェクトは、ライブラリと同じ順序で表示されます。

場所

FlexSimの概要を理解していれば、場所が標準FlexSim環境の固定リソースに似ていることがわかります。患者は、これらの場所に移動して、それぞれのオブジェクトのタイプに基づいて相互作用します。通常、相互作用は、患者がその場所に入るとき、その場所を使用しているとき、またはその場所から出るときに患者のビジュアルやアニメーションに何らかの変化をもたらします。たとえば、患者が椅子と相互作用するときは、患者が椅子に座っているアニメーションが表示されます。

スタッフ

スタッフオブジェクトは、患者を支援しながら3Dオブジェクトの周囲を移動して、シミュレーションモデルを通してさまざまなタスクを実行します。このオブジェクトは、必要に応じて、患者、場所、輸送、および機器と相互作用できます。たとえば、スタッフは移動したり、患者をエスコートまたは輸送したり、機器を移動させたり、その他のさまざまなシミュレーションタスクを実行したりできます。

輸送

輸送オブジェクトは、患者をある場所から別の場所に運びながらシミュレーションモデルの周囲を移動できます。このオブジェクトには、通常、それを操作するスタッフメンバーが必要です。

機器

機器オブジェクトもシミュレーションモデルの周囲を移動できますが、患者のケアを支援するために取得されます。このオブジェクトにも、通常、それを操作するスタッフメンバーが必要です。

複数の場所

複数の場所は、関連する場所のグループを包括する場所です。患者が複数の場所を取得する場合は、そのグループ内の個別の場所を取得できます。使用する複数の場所の中で最も一般的なものが、待合室領域を表す椅子のセットです。それぞれの椅子は潜在的に患者によって取得される可能性がありますが、各椅子をモデルに追加する必要はありません。椅子のグループのみを追加します。

待機列

待機列オブジェクトは、患者がサービスの待ち行列に並ぶ必要のあるモデル内の場所で使用できます。

エレベーター

エレベーターは、スタッフと患者が複数のフロアで構成されたシミュレーションモデル内の別のフロアに移動するために使用できます。

小道具

一般的に、小道具には、3Dモデル内の純粋な視覚的機能が備わっています。そのため、小道具の機能には特殊なロジックが組み込まれてません。

A*ナビゲーション

A*ナビゲーションオブジェクトは、モデル全体での患者とスタッフの移動を制御するために使用可能なオブジェクトまたはツールです。A*ナビゲーションオブジェクトおよびツールの操作に関する詳細については、「A*ナビゲーションの使用」を参照してください。

ベストプラクティスどおりにグループを使用する

デフォルトで、すべてのHealthcareの場所、スタッフ、機器、および輸送が自動的にメインのオブジェクトグループの1つに追加されます。たとえば、すべての場所は場所オブジェクトグループに追加され、すべてのスタッフはスタッフオブジェクトグループに追加されるといった具合です。

その一方で、追加のグループまたはサブグループを作成して、モデルをさらに細かく分類する機能も用意されています。患者に対応するスタッフメンバーが必要なときは、グループのメンバーを誰か(特定のメンバーではなく)割り当てることができます。必要なときは、処理フローでこのグループからタスクに対応できる最初のメンバーが選択されます。

オブジェクトグループを使用すると、モデルがより複雑になり、拡張する場合に役立ちます。これにより、モデルのロジックを変更しなくても、必要に応じて、椅子、クラーク、看護師などを追加できるようになります。新しいオブジェクトを3Dモデルに追加するときは、新しいメンバーをグループに追加するだけで、FlexSim Healthcareが残りのロジックを処理します。しかもこれらのオブジェクトグループでは、最も効率的にリソースを活用する方法を見つけられるように、モデルに追加のスタッフや場所を追加する影響を簡単に調査できます。