目次

目次

ポートについての主要な概念

ポートについての主要な概念

ポートの概要

ポートという用語からは通常、貨物船が出荷された商品をロードおよびアンロードするドッキングステーションが想定されます。これは実際、FlexSimにおけるポートの仕組みと非常に似ています。

FlexSimにおけるポートとは、あるオブジェクトから別のオブジェクトにフローアイテムを転送するオブジェクト上のポイントです。ポート接続は、2つの異なるオブジェクト上にあるポート間の接続です。ポートは相互に通信してフローアイテムを交換できるオブジェクト間の関係を作成します。

ポート接続を使用する最大の利点は、ポート接続を迅速かつ簡単に作成できることです。また、新しいユーザーが仕組みを理解しやすいように、ポートのフローロジックはとても簡単です。

ただし、オブジェクト間に複雑な多対多フローを作成する場合や独自のカスタムフローロジックを作成する場合は、リストまたは処理フローを使用することが推奨されます。それでも、一般的なフローロジックを理解するうえでの基礎を築くために、ポートの仕組みをよく理解しておくと役立ちます。

このトピックの残りのセクションでは、ポートの機能を理解するために必要な主要な概念について説明します。

ポート接続のタイプ

固定リソースやタスク実行者など、接続するオブジェクトの種類に応じてさまざまなタイプのポート接続を使用する必要があります(これらの用語の詳細については、「3Dオブジェクトのタイプ」を参照してください)。

最も一般的な2つのポート接続のタイプは、入出力ポートとセンターポート接続です。次のセクションでは、これらのポート接続のタイプの違いについて説明します。

入出力ポート(A-接続)

入出力ポートは、最も一般的なポート接続のタイプです。これらのポートは通常、フローアイテムを交換できるように2つの固定リソースの接続に使用されます。上流オブジェクトの出力ポートは下流オブジェクトの入力ポートに接続されます。出力ポートは、フローアイテムがオブジェクトから出る場所であり、入力ポートはフローアイテムがオブジェクトに入る場所です。

入出力ポートは、小さな赤色または緑色の三角形としてグラフィックで表示されます。入力ポートはオブジェクトの方向を指す矢印として表示されます。出力ポートはオブジェクトの逆方向を指す矢印として表示されます。

センターポート(S接続)

センターポートは通常、タスク実行者を固定リソースに接続するために使用されますが、相互参照する必要のある2つのオブジェクトを接続できます。2つのオブジェクトのセンターポートが接続されると、その2つのオブジェクト間に抽象的な参照点が作成されます。センターポートにより、オブジェクトを複雑な方法で通信または相互作用できます。

  • フローアイテムの輸送 - 固定リソースは、それぞれのセンターポートに接続されたタスク実行者を使用してフローアイテムを下流の固定リソースに輸送できます。
  • 設定と処理 - 固定リソースによっては、設定と処理(プロセッサ、コンバイナ、セパレータ、マルチプロセッサ)に時間がかかります。これらのオブジェクトでは、設定と処理中にタスク実行者がセンターポートに接続されている必要があります。
  • 一般的な参照 - オブジェクトは通信または相互参照するためにセンターポート接続を設定できます。

FlexSimではセンターポートは赤い四角でグラフィカルに表示されます。

ポートランキング

ポートを使用して、ラウンドロビン、ランダム、条件付きなどの特定の種類のフローを作成する場合は、FlexSimでポートがどのようにランク付けされるかを理解する必要があります。詳細については、「一般的なフローの種類」を参照してください。

2つのオブジェクト間のポート接続を作成するたびに、FlexSimは自動でその接続にランクを割り当てます。最初に作成されたポート接続には1のランクが割り当てられ、次に作成されたポート接続には2のランクが割り当てられます。

たとえば、次の画像のキューには3つの出力ポートがあります。Processor1に向かう出力ポートは1に、Processor2に向かう出力ポートは2に、Processor3に向かう出力ポートは3にランク付けされます。ランキング順序に従って出力ポートが視覚的にキューに配置されていることに注意してください。

また、キューをダブルクリックして、プロパティウィンドウを開くことで、ポートのランキングを表示することもできます。[ポート]グループの[一般]タブで[出力ポート]をクリックしてランキングを表示します。

詳細については、「ポートランキングを変更する」を参照してください。

オープンポートとクローズドポート

ポートについて留意すべきもう1つの重要な概念は、ポートが開いているか閉じているかと、その理由を確認する方法です。簡単に言えば、オープンポートはフローアイテムをプッシュまたはプルする準備ができています。クローズドポートはフローアイテムをプッシュまたはプルする準備ができていません。シミュレーション実行中、オープンポートは緑色で、クローズドポートは赤色です。

前の画像の例では、フローアイテムを処理しているため、最初のプロセッサの入力ポートは閉じられており、それ以上のアイテムは受け入れられません。2番目のプロセッサの入力ポートは、フローアイテムを処理できるため開いています。