追跡変数

概要と主要な概念

追跡変数はツールボックスからアクセスできます。

グローバル追跡変数

ツールボックスからアクセスできる追跡変数は、MODEL:/Tools/TrackedVariablesフォルダに格納されます。これらの追跡変数は、モデルに対してグローバルです。このウィンドウから追加の追跡変数をモデルに追加できます。

ローカル追跡変数

追跡変数は、モデル内の他のノードに格納できます。これらにはグローバルテーブルとオブジェクトラベルが含まれますが、これに限定されません。FlexScriptを使用して動的に追跡変数を作成することもできます。

プロパティ

追跡変数には、次のプロパティがあります。

アイコン 説明
追跡変数をテーブル、棒グラフ、折れ線グラフ、またはヒストグラムとしてダッシュボードに固定します。

追跡変数ドロップダウン

現在の追跡変数を表示します。テキストを入力して追跡変数の名前を変更します。

タイプ

タイプは収集されるメタデータとその計算方法に影響します。タイプには、次のいずれかの値を指定できます。

  • レベル。コンテンツなど、上下に移動できるレベルとして変数を記録します。平均は時間加重平均です。
  • 累積。入力や出力など、時間の経過に応じてのみ累積する値として変数を記録します。平均は追跡されません。
  • 時系列。一連の独立した値として変数を記録します。平均は非時間加重平均です。このタイプの例は、滞在時間の追跡です。
  • カテゴリ。一連の値として変数を記録します。これらの値は相互に数学的関係がありません。平均は追跡されません。この例は状態追跡です。
  • キネティックレベル。これは、一定のアンペア数で絶えず消耗/再充電されるバッテリーレベルや流量に基づいて増減する液量など、レベルに変化率を設定できることを除いて、[レベル]タイプに似ています。

ダッシュボード

追跡変数は、ダッシュボードに複数のグラフで表示できます。

追跡変数を使用したオブジェクト統計

FlexSimのシミュレーションオブジェクトは、追跡変数を使用して、多くの独自のオブジェクト固有の統計を記録します。各オブジェクトは、通常、次の統計の標準セットを追跡します。

  • コンテンツ
  • 入力
  • 出力
  • 状態
  • 滞在時間

各オブジェクトは、オブジェクトのタイプに応じて他の統計を公開することもできます。オブジェクトの利用可能な統計のリストを表示するには、[追跡変数と時間の関係]チャートをダッシュ​​ボードに追加し、そのプロパティウィンドウの ボタンを使用して目的のオブジェクトの上にカーソルを置きます。これにより、オブジェクトの利用可能な統計が表示されます。

オブジェクトのstatsプロパティを使用して、オブジェクトのさまざまな統計値を手動で取得することもできます。このプロパティでは、オブジェクトが格納している各追跡変数を参照できます。

イベント

処理フローモジュールの[イベントを待つ]または[イベントトリガーソース]アクティビティを使用すると、オブジェクトの統計が変更されたときにロジックを実行することもできます。アクティビティのプロパティペインの ボタンを使用して、目的のオブジェクトの上にカーソルを置くと、リッスンできる統計のリストが表示されます。統計変更イベントは、On[StatisticName]Changeという形式になります。グローバルまたはローカルの追跡変数にはOnChangeイベントがあります。

OnChangeは、追跡変数の値が変更されるたびに発生します

次のパラメータがあります。

イベントパラメータ タイプ 説明
古い値 倍精度浮動小数点数 追跡変数の前の値
新しい値 倍精度浮動小数点数 追跡変数の新しい値