USDステージ

概要と主要な概念

USDステージクラスでは、次のような高度なUSDワークフローが可能です。

  • Nvidia Omniverse usdステージに接続する
  • プリムの階層とプロパティを表示する
  • プリムデータを修正する
  • Nvidia Omniverse usdステージの双方向共同編集を行う
  • インポートしたステージにFlexSimオブジェクトとデータを追加する
  • アニメーション化されたシミュレーション実行の外部レンダリングならびに動画録画のために、シミュレーションデータの更新をストリーミングする

USDステージに接続する

[ステージ]パネルのパスフィールドで、ディスク上のUSDファイルを参照するか、Omniverse Nucleusサーバー上の目的のパスを入力します。

例:omniverse://127.0.0.1/Users/UserName/Folder/FileName.usd

プリムの階層とプロパティを表示する

[ステージ]パネルの[プリム選択]チェックボックスをオンにすると、3Dビューで個々のプリムを選択できるようになります。3Dビューでプリムをクリックすると、そのプリムの[プリム]パネルが表示されます。

[プリムパス]のツリーボタンを押すと、選択されたプリムにフォーカスした状態のツリービューが開きます。このビューでは、USDステージのプリム階層と各プリムのプロパティを確認できます。

プリムデータを修正する

[プリム]パネルでは、プリムデータの変更が可能です。

変更をプリムデータに保存するには、[ステージ]パネルの[保存]ボタンを押します。

[リロード]ボタンを押すと、同時に接続されている他のアプリケーションによって行われたステージの変更が読み込まれます。

双方向共同編集を行う

Omniverse Nucleusサーバー上のUSDステージに接続すると、Omniverseライブパネルを使って他のユーザーとのライブセッションを作成したり、それに参加したりすることができます。

ライブセッション中にステージに加えた変更は他のユーザーに送信され、他のユーザーが加えた変更はFlexSimによって受信されます。

FlexSimオブジェクトを追加する

USDステージオブジェクトは、他のFlexSimオブジェクトのコンテナとして使用できます。FlexSimオブジェクトを含むステージを保存すると、それらのオブジェクトはUSD形式にエクスポートされます。エクスポートされたFlexSimオブジェクトを含むステージをロードする際には、それらのオブジェクトを表現するプリムは、USDステージオブジェクト内の関連付けられたFlexSimオブジェクトに対して不可視としてマークされます。

シミュレーションの更新をストリーミングする

Omniverse Nucleusサーバー上のUSDステージに接続すると、Omniverseライブパネルを使って他のユーザーとのライブセッションを作成したり、それに参加したりすることができます。

ライブセッション中にシミュレーションモデルを実行できます。モデルの実行中、FlexSimオブジェクト、ならびにUSDステージオブジェクト内のフローアイテムは、セッション内の他のユーザーに変換の更新をストリーミングします。このような方法で、Omniverse NucleusのUSDステージとライブ接続している他のアプリケーションから、実行中のモデルを記録することができます。

USDのレイヤーと構成機能を使用すると、FlexSimのデフォルトプレビューのサーフェス材質を使用するだけでなく、他のアプリケーションのよりリアルで写真のような材質やシェーダーを使用してレンダリングするようにステージを変更できます。

状態

USDステージには自動状態のロジックは実装されていません。

プロパティ

USDステージでサポートされるプロパティ名は次のとおりです。

プロパティタイプ
DrawPlaneブール値
DrawAxisLinesブール値
PolygonOffsetFactor数字
PolygonOffsetUnits数字
SelectPrimsブール値