Omniverse コネクター

概要と主要な概念

Omniverseコネクターは、ユニバーサルシーンディスクリプション(USD)ファイルをエクスポートするために使用します。

ディスク上のファイルに直接エクスポートすることも、Omniverse Nucleusサーバーにエクスポートすることもできます。

3Dジオメトリデータ、オブジェクトプロパティメタデータ、またはその両方をエクスポートできます。

3Dメッシュジオメトリデータのみがエクスポートされます。インポートしたAutoCAD図面(dwgファイル)はエクスポートされません。

色、拡散テクスチャ、法線マップテクスチャといった、基本的な表面材料情報のみがエクスポートされます。高度な材質設定については、FlexSimからエクスポートしたusdファイルをインポートした後、外部ソフトウェアを使用して適用する必要があります。

プロパティ

Omniverseコネクターには、次のプロパティがあります。

ファイルパス

ディスク上の出力ファイルパスを参照するか、Omniverse Nucleusサーバーの宛先パス(例:omniverse://127.0.0.1/Users/UserName/Folder/FileName.usd)を入力します。

USDは次の3つのファイル形式をサポートしています。

拡張子

内容

.usda

人が判読できるUTF-8テキスト

.usdc

ランダムアクセスの「Crate」バイナリ

.usd

上記のいずれか

一般に、usdにエクスポートするときにはバイナリファイルが作成されますが、usdaファイルの拡張子をusdに変更することもできます。

メッシュのエクスポート

メッシュデータをusdファイルにエクスポートしない場合は、このチェックボックスをオフにします。これにより、プロパティは持つが3Dジオメトリを持たないオブジェクトの階層をエクスポートできます。

カメラエクスポート

3Dビューの位置をカメラとしてusdファイルにエクスポートしない場合は、このチェックボックスをオフにします。

出力フォルダにテクスチャをコピー

テクスチャは、usdファイル内のパスで参照されます。usdファイルそのものには埋め込まれません。デフォルトでは、FlexSimはディスクにあるロード元テクスチャのパス(例:C:/Program Files/FlexSim/fs3d/Processor/ProTex.png)をエクスポートします。これらのパスは絶対パスと相対パスのどちらでもかまいません。usdファイルを別のコンピュータに転送すると、テクスチャが同じ場所にない場合には、そのテクスチャは表示されません。

このボックスをオンにすると、テクスチャは元の場所からusdファイルの出力ディレクトリにコピーされます。usdファイル内の参照は、出力usdファイルから見たコピー対象テクスチャの相対パスです。この方法により、テクスチャを出力usdファイルとともに配布しやすくなります。

コピーされるのは、エクスポートされるメッシュで使用されるテクスチャのみです。

テクスチャがコピー先にすでに存在する場合、そのテクスチャはスキップされ、上書きされません。そのテクスチャを再度コピーしたい場合は、エクスポート前にコピー先のテクスチャファイルを削除してください。

サブフォルダ

出力フォルダの指定されたサブフォルダにテクスチャをコピーします。

テクスチャを出力ディレクトリ(usdファイルと同じフォルダー)に直接コピーするには、このフィールドを空白にしてください。

オブジェクトのプロパティをエクスポート

usd プリムの属性としてエクスポートするオブジェクトプロパティテーブルのセットを指定します。

各テーブルのオブジェクトとプロパティのセットは、usdファイルにエクスポートされます。

エクスポート

このボタンを押すと、エクスポートが実行されます。エクスポートを実行するには、モデル内の3Dビューを開いておく必要があります。これは、3Dビューには、コードによって動的に描画されるメッシュが含まれている可能性があるためです。