コンベヤオブジェクトの概要

ライブラリオブジェクト

コンベヤオブジェクトは、FlexSimライブラリのコンベヤグループにあります。次のテーブルに、これらのオブジェクトの詳細な概要を示します。カテゴリとオブジェクトは、ライブラリと同じ順序で表示されます。

  • ステーション - ステーションは、コンベヤシステムに特定のポイントを配置するという意味で、決定点およびフォトアイと似ています。ステーションは、コンベヤ上のアイテムの停止と「処理」に特化しています。処理には、遅延時間の単純な適用も含まれます。処理のためにオペレーターが必要になることもあります。この点で、ステーションはライブラリのプロセッサオブジェクトと似ています。
  • 名前とアイコン 説明 外観
    直線コンベヤ
    直線コンベヤは、ベルトコンベヤまたは集積コンベヤでのアイテムの動作をシミュレートします。詳細については、「直線コンベヤと曲線コンベヤ」を参照してください。
    曲線コンベヤ
    曲線コンベヤは複数のコンベヤを結合できます。また、曲線コンベヤを使用すると、スパイラルコンベヤをシミュレートできます。詳細については、「直線コンベヤと曲線コンベヤ」を参照してください。
    直線マスフローコンベヤ
    直線コンベヤに相当するマスフローコンベヤです。詳細については、「マスフローコンベヤ」を参照してください。
    曲線マスフローコンベヤ
    曲線コンベヤに相当するマスフローコンベヤです。詳細については、「マスフローコンベヤ」を参照してください。
    結合コンベヤ
    結合コンベヤは、オブジェクトというよりもツールのように機能します。これを使用して、2つのコンベヤセクションを接続する曲線ありのコンベヤを作成します。詳細については、「結合コンベヤ」を参照してください。
    フォトアイ
    フォトアイは、コンベヤシステムの各種ポイントに配置するオブジェクトです。光線(ビーム)ベースのフォトセンサーをシミュレートし、「ビーム」がフローアイテムによってカバーされたときにロジックをトリガーします。集積を検知するためにブロック時間とクリア時間を定義できます。また、フローアイテムがフォトアイをブロックするたびに、フォトアイにロジックを起動させることができます。コンベヤ上のフォトアイの高さと角度を正確に調整して、特定の角度または高さのフォトアイをシミュレートすることもできます。詳細については、「フォトアイ」を参照してください。
    決定点
    決定点はフォトアイに似ていますが、フォトアイが光線のブロックをシミュレートするのに対して、決定点はアイテムが通過するたびにトリガーされます。決定点とフォトアイは使用するタイミングがかなり重なりますが、一般に、フローアイテムの通過のたびにロジックを起動する場合は決定点を使用し、フォトセンサーのカバー/カバー解除をシミュレートする場合はフォトアイを使用します。詳細については、「決定点」を参照してください。
    ステーション
    ステーションは、コンベヤシステムに特定のポイントを配置するという意味で、決定点およびフォトアイと似ています。ステーションは、コンベヤ上のアイテムの停止と「処理」に特化しています。処理には、遅延時間の単純な適用も含まれます。処理のためにオペレーターが必要になることもあります。このように、ステーションはライブラリのプロセッサオブジェクトと似ています。詳細については、「ステーション」を参照してください。
    モーター
    モーターを使用して、所定の時間のコンベヤシステムのオンとオフをコントロールできます。パワー&フリーコンベヤシステムをシミュレーションする際に、パワー&フリーチェーンループ上のドッグギャップの同期にモーターを使用することもできます。詳細については、「モーター」を参照してください。
    統合コントローラー
    統合コントローラーは、異なるコンベヤレーンを統合する方法をコントロールできるオブジェクトです。統合コントローラーを使用して、統合するレーンリリース方法を定義します。詳細については、「統合コントローラー」を参照してください。

    追加のコンベヤオブジェクト

    FlexSimライブラリで使用できるこれらのオブジェクトに加えて、転送、入口の転送、出口の転送という3つの追加のコンベヤオブジェクトに留意してください。これらのオブジェクトはFlexSimライブラリでは使用できませんが、コンベヤを他のオブジェクトに接続するたびに自動で作成されます。詳細については、「転送オブジェクトを操作する」を参照してください。