コントロールエリア

概要と主要な概念

コントロールエリアは、AGVネットワーク内の1つ以上のパスで相互排除を実行するオブジェクトです。routingConstraintプロパティが設定されているときにAGVに迂回させる動的バリアとしても機能します。

コントロールエリアは、AGVシステム内で使用する以外に、A*ネットワークと統合して、グリッドの特定エリア内のA*歩行者数を制限することもできます。コントロールエリアの割り当てと割り当て解除をプログラムで行うこともできます。たとえば、コンベヤの決定点のOnArrivalトリガーを使用して、コンベヤシステム内のアイテムにコントロールエリアの割り当てをさせることができます。それにより、アイテムがコンベヤの特性セクションにある間、AGVは特定のパスの移動を許可されません。FlexSimには、この処理を自動的に行うためのピックリストオプションがあります。

イベント

イベントの詳細については、「イベントリスニング」ページを参照してください。

コントロールエリアには次のイベントがあります。

On Allocated

このイベントは、コントロールエリアが割り当てられたときに起動します。

次のパラメータがあります。

On Deallocated

このイベントは、コントロールエリアがAGVによって割り当て解除されたときに起動します。（AGV.AllocatableObjectのリクエスト配列を検索して）このトリガーからAGV.AllocationPointの参照を返すと、このオブジェクトは自身をそのリクエストに割り当てます。これにより、カスタムの優先度付け方法を実装できます。

次のパラメータがあります。

On Request

このイベントは、コントロールエリアがAGVによる割り当てリクエストを受信したときに起動します。このトリガーからAGV.Request値を返してリクエストを強制的に許可（つまり、オブジェクトを割り当てる）またはブロックすることにより、デフォルトの割り当て動作をオーバーライドすることができます。

次のパラメータがあります。

On Allocation Count Change

このイベントは、AGVがコントロールエリアを割り当てたときとコントロールエリアを割り当て解除したときの両方で起動します。

このイベントにはパラメータがありません。

状態

コントロールエリアはどの状態も実装していません。

統計

コントロールエリアは、コントロールポイントと同じ統計を追跡します。

プロパティパネル

コントロールエリアオブジェクトでは、次のプロパティパネルを使用します。

• ｺﾝﾄﾛｰﾙｴﾘｱ
• ﾗﾍﾞﾙ
• ポート

プロパティ

コントロールエリアオブジェクトは、次のプロパティを使用します。